みなさんこんにちは
日本が世界に誇るプロゲーマー、梅原大吾さんの本「勝ち続ける意志力」を読みました。
amazonではベストセラーになっており、友人にもめっちゃいいよとおすすめされていました。
読み終わって、いや、読んでいる時から これはビジネスマンや、やる気がでないマンにも読んでほしいと感じていました。
勝負に関することだけでなく、人生に大切なことが書かれています。
梅原さんはなるべくして世界一になり、第一線で活躍され続けているのだとよく分かる本です。
今回はそんな「勝ち続ける意志力」の特に印章に残った文章と感想です。
▼2004年格闘ゲーム大会「Evolution」の「ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE」部門で、アメリカを代表するプレイヤー、ジャスティン・ウォンとの試合で見せた見事な逆転劇。
2016年には「最も視聴されたビデオゲームの試合」としてギネスにも認定された梅原さんの伝説のゲーム動画はこちら。
あらすじ
17歳にして世界一になった。2010年8月、「最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネス・ワールドレコードに認定された。職業、プロ格闘ゲーマー―。これから僕は、「世界一になって」、そして「世界一であり続けることによってしか見えなかったこと」について話をしたいと思う。それは「勝つために必要なことは何か?」「なぜ多くの人は勝ち続けることができないのか?」という話だ。いわば「世界一になり、世界一であり続けるための仕事術」とも言えるかと思う。その技術は、ゲームの世界ではもちろんのこと、それ以外の世界でも必ずや、前進のためのお役に立てるだろう。 BOOKデータベース
ウメハラの自信について
人よりもゲームが上手いからと言って自信を持つこともなかった。僕にとって何が自信につながったかと言えば、それはゲームの上手さや強さではなく、苦手なものを克服しようとしたり、あえて厳しい道を選んだりする自分の取り組み方、高みを目指す姿勢を貫けたという事実があったからだ。手を抜かず徹底的に追求することが、自信を持つ何よりの糧となったのだ。
自分の取り組み方や、高みを目指す姿勢 によって手に入れた自信は、他と比べる必要がない。
そのため、負けが続いたから自信をなくすこともないのである。
この自信は他の誰にも打ち砕くことが出来ない最強の自信である。
喜びへの考え方
大会に勝って100の喜びを得ようとは思わない。それよりも、
日々の練習において60の喜びを得たいと思う。喜びは60くらいがちょうどいい。30だとプロとは言いにくいし 、100だと影響が大き過ぎる。
大会に勝って大喜びしたり、負けて落ち込んだりするのは右肩上
がりの成長の邪魔だと考えている。もちろん、 負けるより勝つ方がいい。ただし、個々の試合の勝ちには大きな喜 びを見出さない。喜びは日々の練習にこそ感じたい。 結局、大会の結果を重視する人は、人の評価でモチベーションが変 わる人と言える。その人の強さは、別に大会があろうがなかろうが 変わらない。それなのに大会に勝って喜び、負けて悔しがるのは、 人の評価、拍手喝采が原動力になっているということではないか。
大きな大会に勝つことを目的として、頑張るのではない。
淡々と日々の練習に喜びを感じ、大会で優勝することで人に評価されることを最大の喜びとしない。
この考え方からも梅原さんが、他の事象に影響されない自分だけの考え方をされていることがわかる。
ゲームへの考え方
僕はゲームを楽しみたいとか、ゲームで勝ちたいとか、その程度
の気持ちではなく、もう少し別の次元で物事を考えている。 やはり、ゲームはあくまでもゲームで、本当の目的は自分自身の成 長にある。だから、あえて暗くて険しい道を行く
まじで次元が違う。
勝ちたいという思いだけで戦っている人とは、それこそ2次元と3次元なみに違う。
平面だけ(勝ち)を見ているのではなく、平面(勝ち)に加えて、上下(自分自身の成長)がある。
まさかの立体。
梅原さんは日々のゲームの練習から喜びを見出しており、
勝ち負けにとらわれることもなく、
ゲームによって自己成長している。
最早試合でどんなに負けが続いたとしても、梅原さんは自分の人生の喜びを確立している時点で、
人生を謳歌している最強の勝ち組だ。
勝ち続けるために必要なバランス
勝ち続けるためには、勝って天狗にならず、負けてなお卑屈にな
らないという絶妙な精神状態を保つことで、バランスを崩さず真摯 にゲームと向き合い続ける必要がある。
バランスを崩さないための考え方▼
どれだけ勝とうが負けようが、結局は誰もがひとりの人間に過ぎ
ず、結果はそのときだけのものだ。勝敗には必ず原因があり、結果 は原因に対する反応でしかない。刹那的な結果に左右されず、勝て るようになるための努力を怠っていいはずはない。そう考えること ができれば、バランスが崩れるようなことはない。
ここまで達観しているのは、最早達人としか言いようがないと思う。
大半の人は勝負事に勝つと、少なからず慢心が生まれる。世界一ともなればなおさら、
俺は最強だ。という気持ちが湧くに違いない。
しかし、結果
そして、「刹那的な結果に左右されず、勝て
こんな方がライバルに居たらワイなら、世界一になったんだしちょっとは休んでくださいよ。
と弱音を吐いてしまいたくなると思う。
梅原さんまじでかっけえ...
変化することこそが正しい努力
僕にとっての正しい努力。それはズバリ、変化することだ。 昨日と同じ自分でいない──。 そんな意識が自分を成長させてくれる。 ゲームの世界においては、変化なくして成長はない。 「本当にこのままでいいのか?」 「自分の殻を破って新しいことに挑戦してみよう」 「必死に編み出したやり方も通用しなくなった。別のやり方を考え
てみよう」 常に自分を変えようとする、そうした意識が求められる。
これはゲームの世界だけでなく、色んな事に当てはまるなと思う。
時間をかけてなにか成果を出した時は、また同じ手法をとってしまうが、
失敗しないからということで続けるといつか陳腐化してしまう。
だからこそ、常に変化をし続ける。
めちゃくちゃ大変な道だ
本当に小さくて些細なことだけど、いつもと違う帰宅路を歩いて
みるとか、定番から外れたメニューを食べるとか、普段使わない駅 に降りてみるとか。 小さくてもいいから変えてみる。 そんな意識があれば、誰だって、いつだって自分を変えることがで きる。
「自分を変える」と聞くと、仕事を変えたり住む場所を変えたりと大きな変化を考えてしまいがちだけどそうじゃない。
日常に潜む本当に小さなことでも、意図的変化をつけることが大切なんだな。
自分を変えるとき、変化するためのコツは、「そうすることで良
くなるかどうかまで考えない」ということだ。もし悪くなったとし たら、それに気づいたときにまた変えればいい。 とにかく、大事なのは変わり続けることだ。 良くなるか悪くなるか、そこまでは誰にも分からない。しかし経験 から言うと、ただ変え続けるだけで、最終的にいまより必ず高みに 登ることができる。
失敗ばかりを恐れ、何もしないというのが一番いけない。
これはぐさっと来た。
現在ワイは、気付いたらいらないプライドばかりが肥大化して、失敗して恥をかくのが嫌で新しいことに全然挑戦していない。
このまま何もしない無職のまま年だけをとって行くことは、自分が思う格好いい大人とはかけ離れた人間への近道に違いない。
最近いつ失敗したか。と聞かれたらこう即答できる。
「最近は失敗していません」
これは、なにもやることなすこと全てがうまくいく超人だから失敗していませんということではない。
何にも挑戦していないから失敗もしていないのである。
成功しない人間は、考える努力をしない人間
普通の人より少しだけ勝てる人は、もう少し考える。「鳥は飛べ
る。翼があるからだ。翼があれば飛べるんだ」というように。そして常に勝てる人、常に勝ちたいと願っている人は、さらに深く 考える。「なんで自分には翼がないのだろう?」とか、「 翼がないと本当に飛べないのか?」とか、「翼の代わりにできるも のはないだろうか?」とか。そこまで深く思考する。
日頃から色んな視点をもって物事を見たほうがいいと言うのはちきりんさんも、自分のアタマで考えようの中で書いていた。
成果を出している人はやはり例外なく深く思考して自分なりの考え方を見つけている。
梅原大吾の武器
「梅原大吾の最大の武器は何か?」 そう聞かれたら、「どれだけ殴られても、諦めずに起き上がって戦うところ」 自信を持ってそう答える
ダメそうな方法があってもとりあえず試して、実際だめとわかってから次に行く。
できることは片っ端からやっているため、
正解がどちらの方向にあるのか、迷う必要すらない。全ての方向を探り尽くすから、どこかで必ず正解が見つかる
と書かれている。かっこよすぎる。諦めずに起き上がり続けるからこそ勝ち続けれてているんだな。
感想
・世界大会で優勝
・日本ではじめてのプロゲーマー
・「世界でもっとも長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」としてギネス世界記録に認定
されている梅原さんは、最強の存在である。
突拍子のない、自分とは世界が違う人だととっさに思ってしまうが、やっていることは
考えることをやめずに毎日の努力を継続するということだった。
最強は最初から最強なのではなく、日々の努力の賜物だった。
勝負事の絵海で生きている人にだけでなく、人生に悩んでいる人や、なんだかやる気が出ない。
そんな思いを抱えている人にも是非オススメしたい良書でした。
もっとたくさんいいことは書いてあるし、梅原さんがゲームを数年間やめていた話など苦悩が描かれてもいるので、是非全部読んでほしい。